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米中関係とアジア秩序の展望 [記事紹介]

21日に出たばかりの、ケネス・リバソール氏(ブルッキングス研究所中国センター長、クリントン政権のNSC上級アジア部長)の論考。

オバマ大統領アジア歴訪の評価、今後のアジア秩序の展望。中国の反応に関する的確な分析、アメリカの対中政策形成過程への秀逸なコメントは言うに及ばず(ホワイトハウスと国務省の温度差)、外交的な「リバランシング」をオバマが表明したとしても国防予算削減傾向のなかで中長期的にそれを保障できるのか(信頼性の問題)指摘し、またアジア諸国の反応についても米中の協調、競合から利益をそれぞれ得ようとしていると述べる。そのうえで、米中関係の協調によって実現すべきアイテム(北朝鮮等)を主張している。現在の、とりわけ国務省の「タフ」路線と自らを意図的に分けている。

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 ひとつだけ思うのは、アメリカの国防予算が削減されても、これまでの特に過去10年程度でストックされてきた軍事力の有用性と技術的優位を考えれば、短中期的な国家間関係の変化の分析にどこまで織り込む必要があるのか、という点。中国の台頭と政治的影響力は所与としても、アメリカの軍事的能力に対する地域の認識はまだ堅く、それが容易に崩れるとはなかなか思えないし、それは過去数年間の各国での聞き取りでも感じるところ。

もちろん日本の観点からいえば、リバソール的な信頼性の観点は関与維持の文脈で良く、彼の米中協調という部分で同盟国への配慮がどこまであるかがヨリ問題なのだが。

The American Pivot to Asia
Why President Obama's turn to the East is easier said than done.
BY KENNETH LIEBERTHAL | DECEMBER 21, 2011
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/12/21/the_american_pivot_to_asia