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天空の蜂 [雑感]

公開されたばかりの『天空の蜂』を観ました。



反原発テロを主題にした映画なので,政治色が強いと思いきや,結構毒は抜いてある,と感じます。自主規制なのか,エンタメ重視なのかは知りませんが。もちろん,福島原発事故に象徴される,日本の原子力問題の暗部をつくような発言が随所に見られますが,敏感な観客でなければ聞き流せる程度に薄まっています。

映像については,ヘリがださい,(とくに犯行側の)心理の描写が甘いし現実離れしている,人間関係についての演出・編集が下手,緊迫感が全体的に薄いなど,まあ言いたいことはそれなりにあります。あとエンディングの後の主題曲(秦基博)が,ドラえもんの主題曲にしか感じませんでした。総じて監督に問題があったのではないでしょうか。

それでも観る価値は十分にあると思います。映画中盤には非常に盛り上がる救出シーンもあり(一部予告でもながれているのでネタバレではないでしょう),また敏感であればセリフや話の筋におもしろみを感じることも多いです。

本木雅弘の演技は光るし,石橋けい(江口洋介の妻の役)の,途方もなく陰気で,家に帰ってこんな嫁さんいたら仕事なくても研究室帰るわ,という雰囲気もよかったです。佐藤二朗は演出の問題でしょう,過剰な演技で緊迫感を壊していました。向井理(のシーン)はどう考えても不要です。その直前のシーンで十分だったと思います。